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- 第5章 -

入学の要件
目 次



 米国の大学に入学する資格を得るためには、一定の入学基準に達していることが必要です。そこには中等教育学校の卒業証書または試験結果、英語能力、そして多くの場合、米国の大学の標準テスト(以下参照)のうち一つの点数が含まれます。入学許可に至る出願に成功するような準備の仕方については、この冊子の第8章で扱っています。

高校卒業証書・入試結果

 ほとんどの米国の大学は、留学生に対して、出身国での大学進学を可能にする中等教育学校の卒業証書または試験結果を持っていると期待しています。これが特に当てはまるのは、最も競争が激しい総合大学で、まず何よりも高得点を得た学生を探しています。しかし、米国の総合大学とカレッジの間には、入学基準と合格率に大きな隔たりがあることも覚えておいて下さい。米国の教育システムは知識の幅広さに力点を置くため、あなたの中等教育学校での勉強が英語、数学、自然科学(物理学、化学と生物学の両方もしくはどちらか一方)、人文科学または社会科学(歴史、地理学、経済学、政治学、または類似の科目)、語学などの様々な科目を含んでいることも、また重要です。最後に、大学は通常、17歳未満の留学生は受け入れません。

英語能力

 米国で勉強に成功するための基本的な要件の一つは、英語でのコミュニケーション能力です。英語が母国語でない場合、米国の大学は学位プログラムに入学許可する前に、英語能力検定試験を受けるよう求めることになります。ほとんどすべての学校が、この試験にTOEFL(外国語としての英語のテスト)を指定しています。他の試験の点数を受け入れたり、独自に試験を行ったりする学校も、少数ながらあるかも知れません。詳細は、各大学の案内を調べるか、入試担当事務室に連絡してあなたの事情を相談して下さい。各学校は、米国の教育の多くの分野でそうあるように、英語についても独自の入学基準を設けていますが、基準に関する一般的な指針のいくつかは、下記のTOEFLの点数に関する項目に記載されています。学位プログラムの前にその大学で行われる英語の授業に通うという条件付きで、入学を認める学校もあるかも知れません。必要とされる英語の水準に達すれば、勉強を開始できるでしょう。しかし、米国で勉強を始めるのに十分な英語能力があることを証明できなければ、あなたの国で学生ビザを取るのが難しい場合があることも忘れないで下さい。

TOEFL (外国語としての英語のテスト)

テストの申し込み―事前の登録が必要です。試験当日に会場に乗り込み、その場ですぐに試験を受けることは受けることは出来ません。コンピューターで実施されるテストの登録締め切り日は様々です。TOEFLの手引きによれば、郵送登録の締め切りは試験日の3週間前、FAXの場合は試験日の1週間前、電話だと試験日の2日前となっています。FAXと電話による登録の場合はクレジットカードが必要なので注意して下さい。希望する試験日を言えば、試験担当者がその日に要望に沿うよう対応してくれるでしょう。しかし、時期によっては、あるいは都市によっては、試験センターが多忙をきわめているかも知れません。希望する試験日の少なくとも2~3ヶ月前に申し込むことを勧めます。また、まだ紙を使った試験が行われている国では、年に何日か試験が行われ、登録締め切りは試験日の約6週間前です。

 TOEFLの受験要綱は、米国の試験事務局、あなたの国の事務局(詳細はTOEFLのウェブサイト、http://www.toefl.orgまたは受験要綱を参照)、または米国教育情報アドバイジングセンターで入手できます。郵送料の負担を求められるかも知れません。またこれらのセンターでは、TOEFL試験の準備資料を参照したり、借りたり、購入することが可能かも知れません。

TOEFL試験免除者―米国市民でもないし、英語が母国語でなくても、学校教育のほとんどを英語で受けてきた場合には、TOEFLを免除されるかも知れません。この件について米国の大学と話し合うために、出願手続きに十分な時間をとって下さい。米国の大学はおそらく、中等教育学校での英語試験結果を、英語能力を証明するものとしては認めてくれないでしょう。

試験内容:―受験者が北米英語をどの程度理解できるのか評価するため、この試験では多肢選択方式と小論文の形を用いています。試験は「聞く」「話す」「読む」「書く」の4つの部門に分かれており、「書く」部門は受験者に小論文を書くよう求めます。TOEFLはコンピューター適応型試験(CAT=computer-adaptive test)で、すべての学生がテストで全く同じ質問に答えるわけではありません。各質問に学生がどのように回答するかによって、次の問題の難易度を高くするか低くするかを、コンピューターが判断します。

点数―正解の合計数と小論文の点数が、それぞれの部門の素点となります。素点は、部門ごとにコンピューター適応型試験の場合、0から30までの点数に変換されます。そこから、合計点を出しますが、コンピューター適応型対応試験の場合は、40から300までの幅があります。各大学は、何点なら入学許可するかを決定します。一般的には、合計点が250以上を優秀、97未満を不合格と大学側は見なします。大学学部志願者の平均点は、173から250です。

標準入学試験

 出願手続きの一部として、米国のほとんどのカレッジと総合大学は、米国の標準入学試験のうち一つの点数提出を求めます。しかし、留学生には入学試験を義務付けない大学もあるし、どの出願者からも入学試験の点数を求めない大学もあります。特定の入学試験の要件を知るためには、International Student Handbook of U.S. College (The College Board, New York, N.Y.)や、Applying to Colleges and Universities in the United States: A Handbook for International Students (Peterson’s, Princeton, N.J.) のような米国の大学便覧を参照して下さい。

 米国の標準入学試験は、主として多肢選択方式の適性試験で、学部レベルの勉強に必要な技能を評価するためのものです。米国のカレッジと総合大学は、すべての出願者(米国内および他国から)を同じ基準に照らして評価する手段として入学試験を使います。中等教育学校の卒業証書や試験は、入学試験に相当するものではないこと、入学試験は出願手続きの一部に過ぎないことを忘れないで下さい。点数が良いだけでは、あなたの選んだ学校に入学許可される保証にはなりません。

 主な学部入学試験としては、次の3つがあります。

  • 大学進学適性試験(SAT I)
  • SAT II 科目試験
  • 米国大学入学学力テスト(ACT)

 出願者が受けなければならない大学独自の試験や追加的な試験を設けている大学も中にはあります。さらに情報が欲しい場合は、出願したい大学のリストを作り、一般的な大学便覧や大学案内やウェブサイトを見て、各学校の試験の要件を見つけて下さい。

大学進学適性試験(SAT)

 SAT IとSAT IIの両方とも、世界中で年間を通じて何回か行われます。事前の登録が必要で、締め切りは通常、試験日の6週間前です。試験日、試験センター、料金、申し込み手続きなどさらに詳細な情報は、SAT受験要綱またはSAT事務局のウェブサイト、http://www.collegeboard.orgを参照して下さい。受験要綱は、米国の大学入試センターか最寄りの米国教育情報アドバイジングセンターで入手できます。要項の郵送料負担を求められるかも知れません。センターではまた、通常SATの問題例や準備資料などを常備しており、それを参照したり、借りたり、購入することが出来ます。

試験内容―SAT Iは主に多肢選択方式の試験で、言語的そして数学的な論理思考能力を測定するものです。試験は30分ずつ、7部門に分けられています。そのうち、3つが言語的部門、3つの数学的部門、そして一つが追加的部門です。追加部門は「平均水準化」の部門でもあります。これは言語、数学のどちらかで、試験を毎年同じレベルの難しさにするためのもので、受験者の点数には加算されません。

 SAT II科目試験もまた、主に多肢選択方式の問題で、1時間だけのテストです。特定の科目分野の知識を評価するもので、現在提供されている科目は以下の通りです。

米国の歴史と社会学
生物学
化学
中国語
英語
フランス語
ドイツ語
イタリア語
日本語
韓国語
ラテン語
文学
数学
現代ヘブライ語
物理学
スペイン語
世界史
作文

 多くの米国のカレッジと総合大学、特に難しい入学基準を設けている大学は、入学選考と能力別クラス分けの両方、またはいずれかのため、複数のSAT II試験の点数を提出するよう要求ないし勧めています。SAT II試験の登録をする前に、各学校の要件を必ず調べるようにして下さい。どの科目のテストを受ける必要があるか指定する大学もあれば、受験科目の選択が自由な大学もあります。その場合は、自分が最も得意な分野で試験を受けることを勧めます。

スコア―SAT Iの数学的部門と言語的部門は、それぞれ200から800までの点数がつきます。従って、SAT Iの両部門を合わせた最高点は1,600点です。数学的、言語的部門の点数は、別個に大学へ報告されます。ほとんどの大学便覧や大学案内には各学校の入学者の平均点数が掲載されており、学生をいかに厳選しているかの指針を与えています。SAT II科目テストも、200から800の間で点数がつきます。

米国大学入学学力テスト(ACT)

 大学入学学力テスト(ACT)は、ACTプログラム(ACTP)が運営しており、年に最高5回まで世界中の試験会場で行われます。SATと違って、試験が行われる回数は試験センターによって異なります。あなたのような留学生はACTを受ける必要がないかも知れません。しかし、受験が必要ですと言われたら、最寄りのセンターの試験日を逃さないよう、早いうちに計画を立てておくべきです。事前の登録が必要で、締め切りは試験日の2-3週間前です。ACTはSATほど幅広く認められていないので、出願する大学がSATの代わりにACTの点数を受け入れるかどうか調べましょう。試験日と試験センターに関する詳細な情報は、試験の事務局と多くの米国教育情報アドバイジングセンターで入手できる受験要綱に掲載されています。郵送料を請求されるかも知れないので注意して下さい。

試験内容―ACTは多肢選択方式で、英語、数学、読解力、そして科学的論理思考を判定するものです。

点数―4つの科目分野のそれぞれについて、正解数の合計である素点がつきます。素点は1から36までの点数に変換されます。変換された各分野の点数を足し、4で割って合成点数を計算します。最高点は36、最低点は1です。大学へ点数が報告されるまで数週間かかります。




  • 米国の学士号取得プログラムに出願するためには、自分の国での中等教育学校の卒業証書または試験結果が必要です。
  • 少なくとも17歳以上であることが必要です。
  • すべてではないにせよ、多くの米国の大学が、留学生に対して、入学試験、通常はSAT IまたはACTを受けることを義務付けています。SAT II科目テストも必要な学校もあります。試験に関する特定の条件については、早めに調べましょう。
  • SATは年度ごとに何回か実施され、受験要綱は事務局または米国教育情報アドバイジングセンターで入手できます。また、ワールド・ワイド・ウェブ上でも申し込めます。
  • 英語が母国語でない場合、TOEFLも受ける必要があります。その他の英語熟練度試験が認められる場合もあります。









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