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外交アジェンダ - 21世紀の米国の外交政策
西半球
米国国務省 トーマス・A・シャノン・ジュニア
私は外交官としての22年間を、中南米とアフリカで過ごしてきた。私は、いわゆる「ダスティ・ロード」を歩んできた外交官であり、過渡期にある国々での仕事に専念してきた。それらの諸国は、国民のために民主主義を実現し、人類の発展に必要な繁栄と安全保障を提供するために奮闘してきた国々である。 こうした体験から、私は、権利を奪われた人々にとって民主主義がどのような意味を持つかを理解している。貧しく疎外された人々にとって経済的機会がどのような意味を持つかを理解している。そして、自らの運命を手中にしようとしている人々にとって自由がどのような意味を持つかを理解している。私は、そのような転換の時期に米国が果たすことのできる目覚ましい役割を、実地に体験している。 私はライス長官から、国務省に戻って西半球担当国務次官補となることを要請され、米国の外交の再活性化、米州諸国における新しい永続的なパートナーシップの構築、そして個人の自由と社会的公正に対する大統領の確約の明確な表明、という任務を託された。 私は、米州諸国で、直接的かつ総合的なアジェンダを実施することによって、この責任を果たすことを目指した。すなわち、米国は、西半球の民主主義諸国において民主主義を確固たるものとし、繁栄を促進し、安全保障を強化するために、米州のパートナー諸国と協力することに専念する。
米国の政策は、米州サミットのプロセスを通じて形成された共通のアジェンダを反映したものである。それは、米州民主主義憲章に正式に記されている次の2つの指導原則を基盤としている。
民主主義の強化
米州諸国は、民主主義に向けた歴史的な確約をした。この確約は、単に選挙のプロセスのみに関するものではない。それは、開かれた社会の基盤である基本的な権利と自由、民主主義国家に組織性を与える各種制度や立憲手続き、市民を代表する政党や市民団体の発展、そしてすべての市民が契約を持つ公正・公平な社会を作るために必要な民主的統治の確約でもある。 米国は、米州諸国における民主的統治の促進と基本的な権利と自由の保護に尽力している。そして、各種の対外援助プログラムや外交的支援を通じた2国間の協力、また米州機構やその他の米州システム内の諸機関を通じた多国間の協力によって、米州におけるパートナー諸国の、貧困、不平等、および政治的な疎外や排斥との闘いを援助している。われわれは、特にキューバにおいて、圧制に立ち向かっている。そして、米州諸国のすべての人々が、政治、経済、社会という市民としての権利のあらゆる側面を享受し発現する権利と能力を確保できるよう努力している。 繁栄の促進 米州諸国は今、期待感の革命的な高まりを体験している。国民は、民主的な政府による迅速な対応と説明責任を期待し、またそうした政府が自由市場、貿易、および経済統合の利益をすべての市民に提供することを期待している。経済機会へのアクセスと、それによって生じる社会的流動性が、社会的公正の基本的な構成要素であることが理解されるようになっている。 米国は、今や西半球の国内総生産の3分の2を包含する自由貿易アジェンダを通じて、米州諸国における経済機会の創出を援助している。また、ミレニアム・チャレンジ・コーポレーションを中心とする対外援助プログラムにより、腐敗と戦い、法の支配を促進し、また経済機会がエリートだけのものにならず社会全体に行き渡るようにするために必要な民主的で公正な統治を作り出す努力をしている。 人への投資 人々が経済機会を活用するためには、能力と技能が必要である。貧困と不平等と社会的排斥が、米州諸国の多くの人々から機会を奪っている。西半球の指導者たちは、米州サミットを通じて、米州諸国の住民に、自らの運命を管理するための手段を提供する努力をしている。 米国は、パートナー諸国が、教育・訓練、医療、資本へのアクセス、経済インフラ、および国民の家族や財産の安全の改善を通じて人への投資を行うことを援助することによって、米州諸国の人々の膨大な可能性を引き出すことに貢献している。そしてここでも、米国の行動は、対外援助プログラムを通じて実現されている。またそれは、米州開発銀行その他の多国籍開発機関に対する米国の強固な支援によって強化されている。 民主主義国家の保護
民主主義と自由貿易と経済統合に専心する西半球において、主な安全保障上の脅威をもたらすのは、もはや他の国家ではない。そうした脅威は、テロリスト、麻薬密売や人身売買を行う人々、そして組織犯罪といった、国家ではない存在から発している。また、自然災害、環境災害、流行病なども脅威をもたらしている。 米国は、米州サミットや米州機構を通じて、西半球の安全保障のアジェンダと制度の再形成を援助してきた。われわれは、従来の軍事および安全保障援助を超えた、新しい形の協力を構築している。法執行と情報活動における協力、災害・非常事態管理機関同士のコミュニケーションの強化、および環境当局と医療当局間の調整の改善を通じて、われわれは新たな脅威に対応する能力を伸ばしている。われわれは、安全保障と、経済的繁栄および民主主義制度の福祉の間のつながりを新たに理解するようになっている。そして、開かれた社会が守られ、回復力を持つことのできるような西半球を築いている。 米州における米国のアジェンダは、前向きであり、人に焦点を当て、われわれの基本的な政治的・経済的・社会的価値観を強く支持するものである。それは、協力と協働を基盤とするものであり、パートナー諸国との開かれた協議と、米州の他の民主主義国家33カ国と米国から成る米州システムの共通の諸制度を強く支持するものである。 われわれのアジェンダは、民主主義の変革の力を認識するものである。そして、民主主義において経済的・社会的発展の果たす中心的な役割を理解し、政治的・経済的活動はすべて、人間の尊厳と個人の自由を強化し尊重しなければならないことを主張するものである。 詳しくは下記を参照: http://www.state.gov/p/wha/ http://usinfo.state.gov/wh/
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