2009年11月
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1943年、英国の学者・中国研究者ジョセフ・ニーダム(1900-1995)と国際的な協力者のチームは、20世紀の最も重要な学術的成果のひとつに位置付けられる、何巻にも及ぶ大著の出版準備にとりかかった。『中国の科学と文明』と題されたこの著作は、やがて「ニーダムの問い」として知られるようになる問題を追求したものである。すなわち、多くの基準から見て、世界有数の文明が生まれた中国が、科学と技術において欧米諸国に後れを取ったのはなぜか、ということである。
ダン・ダイナー(Dan Diner)などの学者は、これも歴史上の一時期に世界を先導する役割を果たしたものの、現在ではそうではなくなっているイスラム文明をめぐって同じような問いを投げかけており、これは、国連の「アラブ人間開発報告書」がイスラム教徒の多い世界のある地域に関連して記録しているところである。
現在の、あるいは近い将来の米国の衰退は、言うまでもなく、観念の世界で頻繁に取り上げられる話題である。米国の児童・生徒の数学や理科のテストの成績が比較的悪いことを公然と非難する新刊本に事欠かないが、そうした出版物には、この国がローマや大英帝国、あるいは時間とともに影響力が衰退していった、あらゆる大国に似た運命をたどっていると糾弾しているものが多い。
E-ジャーナルUSA本号は、こうした議論の中核にあり、複雑に絡み合った次のような一連の問いを検討する。イノベーションとは何か。政府や社会はイノベーションを促すことができるか。半導体によって動くコンピューターの出現やインターネットを基盤とする通信テクノロジーは、この問題にどのような影響を及ぼすか。
本号への寄稿者はこれらの問題を、文化や地理、知的財産権がイノベーションに及ぼす影響など、さまざまな角度から検討している。また、本号では、米国、ベトナム、ベネズエラ、南アフリカ共和国、ベルギー出身の、イノベーションの成功者の横顔を紹介する。
本号に収めた小論が、読者にとってタイムリーで有益な情報を含み、さらには革新的であることを願っている。
編集者一同
出典:eJournal "Roots of Innovation"
*上記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。
[在日米国大使館サイト掲載日:8/12/2010]
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