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四つの自由(1941 年)

フランクリン・D・ルーズベルト

解説

第32 代大統領フランクリン・D・ルーズベルト

1941 年1 月、欧州の大半が前進を続けるナチ・ドイツ軍 の犠牲になった頃、フランクリン・ルーズベルトは合衆国大 統領として前例のない3 期目の任期に入ったばかりだった。 英国は、ドイツ軍を抑えることがますます困難になってい た。ルーズベルトはドイツを、米国の国家安全保障に対する 重大な脅威だと考えていた。1941 年1 月6 日、毎年恒例の 一般教書演説の中でルーズベルトは、物資援助の継続と米国 軍需産業での増産を通じて英国を支援することを誓った。軍 事行動を支援することによって米国は、米国民だけでなく万 人の権利である普遍的な自由を守るのだ、とルーズベルトは 説明した。

演説の中でルーズベルトは、世界の民主主義を断固として 擁護し、米国が「独裁者たちの恐喝にひるむ」ことはない、 と述べた。そして米国が確保し、すべての個人に広めたいと願う「人類の普遍的な4 つの自由」を雄弁に 語って演説を締めくくった。その普遍的自由とは、言論と表現の自由、すべての個人がそれぞれの方法で 神を礼拝する自由、欠乏からの自由、そして恐怖からの自由である。

1943 年、第二次世界大戦への米国の参戦を受けて、画家ノーマン・ロックウェルは、ルーズベルトの 「人類の普遍的な4 つの自由」を題材として一連の絵を描き、人気のあった週刊誌『サタデー・イブニン グ・ポスト』に発表した。これらの絵は、全米を回って戦争資金を集めるための展覧会の目玉となった。






「四つの自由」抜粋

上院議長、下院議長、第77 回連邦議会の皆さん。

第77 回連邦議会の皆さん。私は、合衆国の歴史で前例のない時期に際してお話している。「前例のない」 という言葉を使うのは、米国の安全保障が今ほど外部からの重大な脅威にさらされたことは、これまでな かったからである

国としてのわれわれは、慈愛深い国民であることを誇りにしても良いだろう。しかしわれわれには、慈 愛深い心を持つ余裕はない

国内問題についての我が国の政策が、われわれの門戸の内にいるすべて人々の権利と尊厳に対する適切 な敬意に基づいているのと全く同じように、国際問題に関する我が国の政策は、大小を問わずすべての国の権利と尊厳に対する適切な敬意に基づいている。そして道義的な正義は、最後には勝たなくてはならな いし、必ず勝つだろう

われわれが確実なものとすることを追求している将来の日々に、われわれは人類の普遍的な4 つ自由を 土台とした世界が生まれることを期待している。

第1は、世界のあらゆる場所での言論と表現の自由である。

第2は、世界のあらゆる場所での、個人がそれぞれの方法で神を礼拝する自由である。

第3は、欠乏からの自由である。それは、世界的な観点で言えば、あらゆる国に、その住民のための健 全で平和時の生活を保証するような経済的合意を意味する。

第4は、世界のいかなる場所でも、恐怖からの自由である。それは世界的な観点で言えば、いかなる隣 国に対しても、物理的な侵略行為を犯すことがないような形で、世界中の軍備を削減することを意味する。

これは、千年先の幻想ではない。われわれの時代と、この世代のうちに実現可能な形の世界の、明確な 基盤である。そうした種類の世界は、独裁者たちが爆弾の衝撃によって作り上げようとしているいわゆる 専制政治の新秩序のまさに対極にある。

そのような新秩序に対して、われわれはもっと偉大な概念で対抗する。それは道義をわきまえた秩序で ある。優れた社会は、世界支配の企てにも海外での革命にも、等しく恐れることなく対峙することができる。

米国の歴史が始まった時から、われわれは変化を推し進めてきた。永続的な平和革命に携わってきた。 それは、着実に進む革命であり、状況の変化に静かに適合してきた。そこには強制収用所も、逃走を阻む 生石灰の入った溝もなかった。われわれが追求する世界秩序は、自由な諸国が、友好的な文明的社会の中 で力を合わせる協力関係なのである。

米国は、その運命を、何百万人もの自由な男女の手と頭と心に託してきた。そして、神の導きの下で、 「自由」に信頼を託してきた。自由とは、あらゆる場所で人権が至上であることを意味する。そうした人 権を獲得したり維持したりするために苦闘する人々に、われわれは支援の手を差し伸べる。われわれの強 みは、われわれの目的の一致である。その崇高な概念には、勝利以外の終わりはあり得ないのである。


詳細:President Franklin Roosevelt's Annual Message (Four Freedoms) to Congress (1941), Our Documents by A National Initiative on American History, Civics, and Service
*上記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。

[在日米国大使館のサイトへ掲載した日付:3/16/2009]

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